京都「京大生が語る勉強のコツ」、放任主義の大切さ Liberal Upbringing

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放任主義の大切さ Liberal Upbringing

放任主義の大切さ Liberal Upbringing

もう千組以上の保護者様・生徒さんとお付き合いさせていただいたでしょうか、そこから分かることが一つあります。最難関大に合格できる生徒さんの親は、放任主義の方が非常に多いということです。(放任主義とは子供の裁量で決められる範囲が広いということです。)もちろん放任したから大学に受かるわけではなく、集中力とか向上心とか生徒さん本人の様々な素養も必要になります。しかし、親の立ち位置という一点で語ると、「放任すること」「過干渉しないこと」は非常に重要なことだと感じます。ちなみに私が通っていた京都大学の友人たちは、過干渉の親はいませんでした。
こういった話をすると、「いやうちの子はしっかりしてないから、私がその分を補わないと…」と返されるのですが、さてさて、しっかりしてないから手を離せないのか、手を離さないからしっかりしないのか、真実はどちらでしょうか。

私の親は放任でした。
まずは「放任ではないエピソード」から始めますと、覚えているのは、小学生の時に計算ドリルを毎日1ページやらないと遊びに行ってはいけなかったこと。ある日、「なんでこんなんやらなあかんの!」と、ページいっぱいに親の悪口を書いたら、親父にめちゃくちゃ怒られました。ただ、怒られたのは隠れて悪口を書いたことについてです。あとは、ゲームは1日30分と決まっていて、これは視力が悪くなるからでした。ゲームはまぁこっそりやってたりもしましたが、計算ドリルは今になって思えばとてもありがたかったと感じます。まぁこれくらいの平和なものです。
今度は放任エピソード(…といっても基本的に放任なのですが)をご紹介します。今も覚えているものといえば、高3の時に夜遅くまで塾で勉強していて、家に帰ると鍵が閉まっていた!!(゚ロ゚ノ)ノことです(おばあちゃんが開けてくれました)。
次の日、母に理由を聞くと、
「あらぁ~、ずっと部屋が暗かったからもう寝てるのかと思ってヾ(´▽`*;)」
とのことで…。「塾にいたんだから最初から最後まで真っ暗でしょうよ!(# ゚Д゚)つ」と思いましたが、それくらいの放任(のんびり)ぶりです。
しかし、こう話すと、先ほどの法則で、「いやいや先生は最初からしっかりしてたから」とか「成績が良かったから」とおっしゃる方がおられます。
なにかお役にたてればと、様々なエピソードをご紹介しているのですが、さすがにこうまでかたくなに言われると、「自分を変えないで済む理由」を探したいのだろうか…と思ってしまいますが、では中学生のころの話をしましょう。

私は成績がどんなに悪かったときにも、それで親にこうしなさいああしなさいと言われた記憶はありません。中学校の最初のテストで145人中130番台を取った時も、「みんな賢いんやなぁヾ(´▽`*;)」と言っていました。
(そもそも成績を聞いてくることもなかったので、これも自分で言ったのですが。悪い結果を自己申告できたのは、相談に乗ってくれることはあっても怒られることはないと知っていたからです。)

さて、この状況をピンチと感じて奮起するかどうかは私の問題であって、親の問題ではありません。
自力でどうにか出来ないかと思って勉強してはみたものの(一時的にはアップしました☆)、中2の英語で30点台を取ってしまったので、限界を感じて、塾に行きたいと言いました。だから塾は行かせてもらっているという意識がありました。
親は自分の前にいるというより、いつも私の後ろにいて、私が進んでいくのを見守ってくれている、支えてくれているという感じがありました。

さて、話を戻しましょう。
「いつから自立させるか」ということです。だいたいにおいて自立させるタイミングは「今」がベストです。後になればなるほど勉強の内容は難しくなるし、自己判断すべきことも増えてきてしまうので、親の過干渉も及びません。だから、自立のタイミングは「今」なのです。正直、「ちょっと失敗したくらいで、それがどうした」と思います。それよりレールの上しか歩いたことがなくて、失敗したことがないことの方が、またそこから自分で修正したことがないことの方がよっぽど怖いと感じます。

子供の課題は自分の課題と言わんばかりに目の前のテストに必死になっている方も時におられますが、それは本当に子どもにとっていいことなのでしょうか。いつか親の元を離れて自立していけるように育てるなら、己の課題にどう向き合うかを自分自身で考えられるように、辛抱強く見守ってあげることが大事だと思うのです。必要とされたならいつでも助けてあげる気持ちで見守っていれば、本当に必要なときは子供から言ってくるでしょう。

「修学塾では成績のことや勉強の仕方については生徒さんと直接話します」というのもこういった考えに基づくものです。「だって自分の勉強でしょ」って思いますからね。他の誰の問題でもありません。
もちろん私どもが出来ることは課題解決のための手助けであって、課題そのものをクリアするわけではありません。成績の上げ方や、勉強の仕方を教えるのであって、そこから努力するのはご本人です。
今から10年もたてば成人し、さらに10年もたてば社会を支えていくのですから、しっかりと成長してもらいたいなぁと思います。頑張れ子供たち(*^ー゚)b

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