京都「京大生が語る勉強のコツ」、教育とは

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教育とは

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時代の変化が早くなって、決断や対応の速さを迫られる場面が多くなりました。デジタル機器の進歩で今までになかった便利な教材も増え、例えばスカイプで遠隔授業を受けることも出来ます。これらは便利ですし、実際に勉強法の選択肢は広がりました。しかし時代の変化は早くなっても、人の変化はそうではないと思うのです。

受験に際しても希望のところに合格するには、自分の弱い部分(計画性がない、困難を避けがち、継続出来ない、考えようとしない、目の前の快楽に弱い、…等)と真直ぐ向き合って、それを乗り越えていかないといけません。このような人間性の成長を主題としたとき、親や指導者に必要なものは、昔からずっと変わらず愛情と忍耐だと思うのです。

愛情というのは信頼に似ていると思います。信頼の対象は結果や成績ではありません。その人そのものです。結果がどうあれ、すべて受け止める覚悟を持つのが信頼です。信頼は自己存在への自信を与えることが出来ます。逆に結果にだけ期待をかけて、良い結果の時だけ褒め続けるとどうなるでしょう。良い結果が出ないことを怖がるようになり、挑戦を避けるようになるかもしれません。愛情や信頼は条件付きではないのです。

良い結果が出るようにと親が手をかけ、安全な道を敷き続けるのは子供の未来を良くするでしょうか。一時的にはそうかもしれません。しかしご存じのとおり、人生は山あり谷あり、保証付きの未来など存在しません。永遠にサポートし続けることは出来ないのですから、真の教育とは一時的な結果を求めるよりも、つまずいた時の立ち上がり方、自分で考えられる力、結果を受け止められる強さを得られるように指導することだと思うのです。

つまずいたことがない人は立ち上がり方を知りません。つまずくのは早い方が良いでしょう。後になるほど人生の道も困難なため、派手なつまずきになるからです。つまずきは学ぶ機会です。早くつまずけば早く学べます。社会に出てからより大学の間に、より早く大学受験を通して、その前の中学生のうちに……早いうちから己の弱さと向き合う経験を重ねることで、立ち上がるためのしなやかな強さを得られます。

人を育てるという点で、子供に最高度の「影響力」を持っているのはやはり親です。この「影響力」とは、言うことを聞く・聞かないということではありません。子供は「親が言うように育つ」のではなく、「親のように育つ」ということです。子供はいつも大人の背中を見て学んでいます。ですが大人と言えども生きている間は未熟ですから、常に学びを得るべく、背筋を伸ばして生きたいと思います。

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